イルカになりたい
丘を登れば見えてくる僕の家
ただいまとつぶやいても
また誰も帰ってない
急いで着替えたら
自転車で坂を下ろう
ぐんぐんぐん
潮風が涙に少し
似ていた
カーブを抜けたら海の上
光が波とダンスするから
思わず僕は両手を広げたんだ
時が止まった気がしたよ
パパとママが帰れば
今日もケンカがはじまる
部屋に戻り耳をふさいでも
居場所なんてない
真夜中になったら
自転車で坂を下ろう
ぐんぐんぐん
潮風が涙に少し
似ていた
机の奥のノートには
『イルカになりたい』と書いた
本当は僕に気付いてほしいんだ
名前を呼んで探しにきてよ
ぐんぐんぐん...
カーブを抜けたら海の上
光が波とダンスするから
思わず僕は両手を広げたんだ
月も笑ってくれたよ
机の奥のノートには
『イルカになりたい』と書いた
本当は僕に気付いてほしいんだ
名前を呼んで探しにきてよ
eri
- 2014.07.19 Saturday
- 詩
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